研究授業をいかに楽しむ&愉しむ?パート2

マインド

前回は,研究授業の捉え方,考え方についてお伝えしました。

前回記事をまだ読まれていない方は,ぜひこちらから読んでいただければと思います!

https://enjoymind-sensei.com/研究授業をいかに楽しむ愉しむ?パート1/

 

今回は,私が実際にどのようにして研究授業に取り組んできたのかをお伝えしていく中で,

「いかにエンジョイマインドをもって取り組むことができるのか?」を考えてもらえればと思っています。

 

①教材研究×エンジョイマインド

本校では今年度図画工作科を中心に授業研究を行うことになっていましたので,単元選択,教材研究など,学年団の先生方と相談して決めたり進めたりしていました。

その際の手順は

①教科書会社の指導書を読み,単元全体のイメージをもつ
②①に該当する内容の学習指導要領を読み,本単元で子どもが身につけるべき資質・能力を把握する
③具体的に身の回りのどのような材料が活用できそうかブレストする
④教材を用いて実際に試作する(図画工作科ならではかも?)

といった具合でした。

この中では,特に③と④の時に楽しむことができました。

③では,教材屋さんのキッドにとらわれず,身の回りの生活の中で何か使えそうなものはないかな?ということをどんどん考えてアイディアを出していきました。A4用紙やホワイトボードに書き出しました。

そして④では,③で実際に出てきたアイディアの中で収集可能なものを使用して試作品を作りました。

「このような材料を子どもたちはどう活用したくなるだろうか?」と考えながら試作したり,

できた作品について「この作品は〇〇だからB規準かな」「〜だからAといえるんじゃない?」など,学年団の先生方と気軽に話し合いながら教材研究を進めていました。

これらの手順は,確かに一人ですることもできるかもしれませんが,学年団の先生方や,他校にいる同期の先生とも一緒に取り組むことで,より楽しく進めることができると思います。

 

②指導案づくり×エンジョイマインド

続いて,指導案づくりです。

指導案づくりも,負担に感じるものの一つだと思いますが,

私は,頭の中で

今まさに授業をしている自分と子どもたちとのやり取りの「理想のライブ中継」

の様子を文字にする感覚で書き進めていました。

ですので,PCに文字を打ち込む際には,自然と口が動いたり,笑ったりしていました

(職員室でやるとなかなかの変人扱いを受けると思ったので,この作業は主に自宅や放課後の教室でしていました。(笑))

こうすることで,普段の授業のように,子どもたちとのやり取りを想定することができ,楽しみながら実態に応じた指導・支援の手立てを考えやすくなっているという実感があります。

 

③授業公開×エンジョイマインド
そしていよいよ授業当日。
私は初任者時代から子どもたちの前に立つとなぜか緊張しないタイプの人間でしたので,
3年目の今年も同様にいつも通りのマインド,テンションで授業を進めることができました。
普段の授業から,私と子どもたちはボケとツッコミを互いにし合いながらやり取りをすることが多いのですが,この日も普段通りの感じで楽しく進めていきました。
前時の復習をし,作品づくりの見通しをもつことができたところでめあてを確認。その後は一人一人が材料を選び,試しながら,夢中になって作品づくりをしていました。(授業当日の写真も載せたいところですが…今回は載せないことにします😅)
授業後,子どもたちからは
「今日の図工楽しかった!」
「もっとやりたかったのに…」
といった感想も。
子どもたちにとってワクワクするような授業をすることが今年度の研究授業の目的でしたので,そこが一定達成できたのは良かったです。

また,授業後には,参観していただいた先生方から指導助言をいただきました。

3年目でまだまだ経験が足りない私にとって,同僚の先生方とともに教材研究や指導案検討ができたこと,先輩方からのアドバイスをいただけたことは,今後の教職人生の糧になったと思っています。

研究授業をやってよかったなと心から思えています。

 

終わりに〜エンジョイマインドは全教員に必要な素養の一つ〜

今回は,研究授業へいかに楽しく取り組んできたかをお伝えしてきました。

研究授業を「楽しい!」と感じるためには,マインド次第であるとも思っています。

しかし,正直,かなり時間がかかりましたし,しんどく感じる日もありました。

「これ以上何を工夫すれば良いのか?」
「A評価になる子どもの姿とは?」

など,答えが出ない日々が続いた時には,一旦距離を置く時もありました。

ですが,「何のための研究授業なのか?」と自分に問い続け,

「目の前の子どもたちをワクワクさせるため」にやっているんだ

ということを念頭に,前日まで準備をしていきました。

いざ授業を行った当日,子どもたちが生き生きと作品づくりをし,試行錯誤する姿をたくさん見せてくれて,長い時間をかけて授業づくりをしてきた甲斐があったなと思えました。

 

今回話題にした研究授業だけでなく,一見負担に感じる業務こそ,エンジョイマインドが突破口になる可能性があると思っています。

「うわ…いやだな」
「負担に感じるな…」

と思った時,感じた時がチャンスです。

 

このように感じた時に,

「うわ…いやだな」→「どうやったら面白くなるかな?」
「負担に感じるな…」→「誰にとってのワクワクのためにやるのかな?」

というように,マイナスに感じた時,反対の角度からその業務を捉えようとするマインドさえあれば,少なからず気持ちが上向くはずですし,目的をはっきりさせた上で行動に移すことができます。

 

エンジョイマインドは,楽しもうとする考え方であることだけでなく,

「何のために?」「誰のために?」というように,

目的意識を明確にする際にも必要

だと言えるのではないでしょうか。

人は,楽しいこと(楽しそうなこと,ワクワクすること)なら,

苦なく取り組める生き物

だと思います。

一見負担に感じる業務の中に,

自分や自分以外の誰かにとってのワクワクに繋がりそうだという見通しをもつことができたなら,

前向きにその業務に取り組めるはずです。

私は,「エンジョイマインド」は,日々子どもたちと関わる全ての教師にとって必要な素養のひとつであると思います。

 

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